089 急性硬膜下血腫6 いそぎで


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 完全に退路を断たれました。

 急患を多く診る診療科であればおそらく多くの医者が経験したことのある「オ、オレがやるんすか!?(汗)」の瞬間です。

 急性硬膜下血腫や急性硬膜外血腫に対する緊急の穿頭術(セーフティバーホールとも呼ばれます)は、どうしてもすぐに開頭術に入れない場合や、少しでも早く頭蓋内圧を減圧したい場合などに行われます。

 ただし緊急穿頭術が明らかに有効であった患者さんもいれば、やってもあまり結果は変わらなかったなーという患者さんもいます。先生によっても「是非やるべき」「あんまり意味ない」といろんな意見があります。

 4コマ目の「心外」は心臓外科、略して「しんげ」です。急患手術がとても多い科です。またどの科であっても手術中に大量出血が起こると大量かつ急速に輸血しないといけないのでたくさん人手が必要になります。いろいろ重なるとどうしてもすぐに手術室に入らせてもらえない事があります。

 植物状態(vegetative state)は医学用語っぽく言うと遷延性意識障害という状態です。呼吸や心臓の動きは自力で保っているものの、全く目を開けずピクリとも体を動かさない昏睡状態のことです。植物状態を略して「ベジ」、植物状態になることを「ベジる」と呼んだりします。

※久々にブログメッセージいただきました!医療事務の方ありがとうございました。ありがたく読ませていただいております。

joy.net支店の方に連載第7回を掲載していただきました!ご覧いただければ幸いです。