070 はじめての開頭手術22 おわりの宣言

4panel070はじめての開頭手術22

 ついに当ブログも一周年です。

 これまで読んでくださった方々、メッセージやRT、いいねをくださった方々、誠にありがとうございました。UU数1ケタ/日ばかりだった1年前は何度も心が折れかけましたが、読んでくださる皆様に支えられここまで続けてこられました。重ねて厚く御礼申し上げます。今後とも のうげかなう。 をよろしくお願いいたします。

 さて、ようやく手術も終了です。最後のやっつけ感が満点です。

 硬膜外ドレーンというのは皮膚のすぐ下あたりに入れておくことが多いです。閉じる前にいくらがんばって止血をしても、手術後に皮膚の下に少量の血液がにじみ出てきますので、その出血を外に逃がすための管(ドレーン)です。だいたい翌日には抜いてしまいますが、その頃には出血も止まっています。

 絵がわかりづらいのですが、このドレーンは皮膚の裏から表面に向かって通します。 ペアンという器具を皮膚の穴に突っ込んで、ドレーンのお尻ををつまんで引き抜いてきます。硬膜下ドレーンと同様、皮膚に縫い付けて固定します。

 その後、側頭筋という筋肉や皮下組織(帽状腱膜+皮下脂肪)を個別に縫合し、最後に皮膚の表面(真皮+表皮)を縫合します。最後は2コマ目にあるホッチキスのような器械(スキンステープラー)で縫うことも多いです。
※真皮まで糸で縫合しておいて表皮をテープで寄せる方法など色々なバリエーションがありますのでここに書いた方法が全てではありません。 

 あと少しだけ手術室での話が続きます。長くてすみません。