まあ、「自分にもやらせて下さい!」っていう意思表示をちゃんとしない自分も悪いんですけどね。でも何となくそういうの言いづらいです。新人のときは特に。
「また」全部持って行かれた、のくだりが意味わかんねーよという方は第12話をご参照下さい。
クラニオトームは骨を切るための糸ノコの様なドリルです。糸ノコとは違い実際には細い金属の棒が高速回転して骨を切ります。「骨切り」と呼ばれたり、有名な会社の製品名でそのまま「B1(ビーワン)」と呼ばれたりします。
電動のバリカンと同じで、早く切ろうとして進行方向に思いきり押し付けるとかえって骨が切れません。切るポイントに触れるか触れないかのところでドリルを回転させるとスムーズに切れます。
また、この操作で一番怖ろしいのは骨の下の硬膜や脳を傷つけてしまうことです。それを防ぐために、第55話のようにしっかりと骨から硬膜を剥がしておく必要があります。
さらに、ドリルガードのL字の先端を少し上向き気味にして、先っぽで骨の裏側をこするようにして削ると硬膜の損傷を予防しやすくなります。 ドリルを安定させるために、左手はドリルを持つ右手にしっかりと添えます。