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脳室穿刺（のうしつせんし）は文字通り脳室に針を刺す行為です。4コマでは省きましたが実際には穿刺の前に脳の表面の軟膜という膜をメスで切開しておきます。脳室穿刺針は針といっても先は丸っこいので、軟膜を切開してからでないと普通は脳に刺さりません。
脳室穿刺で針を実際に刺すときは、外耳孔（耳の穴）と鼻根部（鼻の付け根）を目印にしながら針を進めます。エコー（超音波検査）で脳室の位置を確認してから刺すこともあります。また、バーホールを開ける位置は「冠状縫合の正中から3cm外側、2cm前方」といった一定の計測法を用いて決めます（細かい数値などは施設や医師の流儀によって異なります）。今回書いているのは前角穿刺といって前頭部から刺す方法ですが、その他に後角穿刺といって、後頭部から刺すやり方もあります。この場合には目印や計測法は別のものを用います。