091 急性硬膜下血腫8 腹をくくる

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 さて一体そこには何があったのか!?次回に続きます。

 お知らせですがJoynet支店の方にも連載第8回を掲載して頂いております。ぜひ御一読ください。

 では今回の補足記事です。

 意外と手術中は漫画やドラマのように「絶対助けてやるからな!」みたいな「言葉」はあんまり頭に浮かんできません。当然そういう心意気は常に強く持っていますので誤解しないでいただきたいですが…。

 実際には手術中の外科医は
①手術野にある解剖学的な構造物やそれらの位置関係・状態を見極める
②術前の計画通りに進めるための最適な手順・操作をその時の状況に合わせて選び実行する
というような短いサイクルを延々と頭の中で繰り返しています(違うぜ!という先生がいたらすみません)。

 患者さんの社会的な背景とか人格とか、そういった事柄が手術操作中にいちいち思考回路に入ってくる余裕はありません(その辺りは手術前に方針を決める際にしっかり考えているはずです)。やると決めたら後はとにかく上手くやりきることだけに集中しているのです。

「患者を人間だと思ってたら手術なんかできない」 みたいな言葉をしばしば耳にしますが、おそらくこれは「人をモノ扱いする」というようなネガティブな意味合いではなく、上に書いたような心構えのことを言っているのではないでしょうか。