085 急性硬膜下血腫2 神経学的診察

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4panel053(085-1急性硬膜下血腫2-2)

 久々に更新しましたが平坦な進行で申し訳ありません。神経学的な診察について描いておきたかったので…。

 神経外傷や脳卒中の患者さんが来た場合、こんな風に神経の機能の診察にまあまあ時間を割きます。なぜなら、それによって脳出血や脳梗塞のある部位を推測することができたり、手術すべきかどうか(※これを医療者は「手術適応の有無」と呼びます)の判定ができたりするからです。

 上に描いたものは短い漫画に収めるためにかなり省略しています(※実際、急ぐ場合はこれに近いくらい省略することもありますが)。医学生の皆さんが神経診察の試験でこんなに端折ると落第するのでご注意下さい。

 ちなみにICU(集中治療室)の看護師さんは、救急外来での救急対応もやっていることが多いです。

※対光反射について…「光をあてても瞳孔が縮まなくなっていると危険」と書きましたが、これは既に脳の出血などがあると分かっているような緊急の状態で問題になるものです。白内障の手術後の患者さん等は無症状でピンピンしていても対光反射がほとんどなくなってしまっていることも多いので、元気なのに焦って病院に行かないようにご注意ください。

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