こういう時に目を逸らすと指名される説です。
更新間隔がかなり空いてしまいましたが皆様アクセスいただきありがとうございます。
今回専門用語ばかりですが、細かいことを知りたいかたはググッてみてください。ちなみにKawaseの三角は日本人の超有名な先生が名付けた解剖学的な構造です。
anterior transpetrosal approachは頭蓋骨の一番奥深いところにある病変に到達する方法です。大事な神経に囲まれた2cm四方弱の狭～いスペースで高速回転するドリルを使って骨を削りつつ奥に進んでいくという、非常に難度の高いアプローチです。私が自分でやる機会は一生ない気がします。
当然、新人がやらせてもらえることは極めて稀です。というか指導医クラスでもこの手術の際には神経すり減らしながらやってるそうです。
手術のポイントは殆どが教科書に書いてあるのですが、構造が複雑すぎて正確に理解するのが難しいことも多いです。しかし専門医試験の口頭試問はまさに上に描いたような感じで行われるそうですので、実際に見たことがないアプローチ法でもすらすら説明できるようになっておかなければなりません。