046 術後せん妄

4panel046-1術後せん妄①
4panel046-2術後せん妄②4panel046-3術後せん妄③4panel046-4術後せん妄④

 せん妄について描こうとしたらこんなに長くなってしまいました。読みづらくて申し訳ないです。

 術後せん妄は脳外科の手術に限らず起こりえるものです。術後いったん普通にしゃべっていた患者さんが突然ワケの分からないことを言い始めて、ヒドい時は暴れたりします。翌日にはケロッと治ってたりもします。夜間に多いですが、昼間でも起こることがあります。

 高齢者の方に多いとされています。慣れている看護師さんはせん妄を起こしそうな患者さんを何となく雰囲気で見分けたりします。「先生、この患者さん後でゼッタイ不穏になるから、不穏時の頓用薬の指示はしっかりお願いします」とか言われます。

 せん妄による不穏状態に対しては上に書いたような薬がよく使われます。実際には別の名前(薬の商品名)で呼んでいます。薬を一気に使い過ぎると呼吸抑制(実際に呼吸が止まりそうになったりします)という副作用が出ることがあるので怖いのですが、こんな風に暗い中を歩かせるのも危険なのでよくないと思います。かと言って何でもかんでもすぐにベッドに固定してしまうのも考えモノですし、なかなか難しいところです。