031 みんなでVPシャント術⑤ 穿頭ふたたび

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 皮膚切開の形、角度や場所が異なりはしますが、VPシャント術の頭部側の手順(穿頭)は慢性硬膜下血腫とほぼ同じです。VPシャント術の場合は血腫がありませんので、硬膜を切開すると脳が直接見えてきます。この辺りで一旦操作を止めておき、頭部と腹部の術創を皮下トンネルでつなぐ作業に移ります。

 手術に慣れてくると当然スピードも上がります。慢性硬膜下血腫のオペ(穿頭血腫除去術)であれば慣れた人がやれば手術終了までに20分もかからない事も多いです(もちろん手術前の準備や後片付けまで含めると、手術室に入ってから出てくるまでには1時間くらいかかりますが)。VPシャント術の硬膜切開までで15分であればまあ普通~ちょっと速い方と思われます。そんなの遅いぜ、という意見の先生がいたらすみません。

 とかいう話をしていると指導医の先生からだいたい「そんな時間を縮めても意味ないし、ゆっくりでも安全に確実にできるようになる方がよっぽど大事だ」と叱られます。