025 ほんとうは怖いカンファレンス

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 ※供覧:多くの人がそれを見られるようにすること。医者のプレゼンでよく使用される言葉です。

 カンファレンス(Conference=会議)、略してカンファとか呼ばれる会議が医局では週に数回程度開かれます。全ての患者について、治療方針やその結果についての検討がカンファレンスで行われ、教授のチェックが入ります。
 新人の脳外科医は比較的簡単な手術しか割り当てられず、さらに手術中も指導医がつきっきりで指導しているので、術後に悪い結果が出ることはほとんどありません。手術が上手い、下手といった点を教授に評価される機会はほぼ0といってもいいかもしれません。
 ということで、新人が「デキる」医者なのか否かは、まずはカンファレンスや教授回診でのプレゼンを見て判断されることが多いです。ポイントを整理して分かりやすく症例を提示できているかということや、質問に対する返答などを見て、「ああ、コイツは分かってるヤツだな」とか「コイツは勉強が足りてないな」といった評価を下されていくことになります。
 カンファレンスは新人の脳外科医(他の科でもそうだと思いますが)にとって重要な戦場なのです。