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私の場合、はじめての手術は緊張の連続で非常に消耗しました。
慣れた人がやれば慢性硬膜下血腫の手術は10分~20分以内に終わることも多いのですが、私が初めてやったときは1時間近くかかりました。「ドレーンを差し込んだらすぐ傷を閉じて終わり」のやり方と、「ドレーンを入れてしっかり内部を洗浄してから閉じる」のやり方で多少は時間に差が出ますが、1時間もかかるのは遅すぎでした。
※帽子とかマスクについて
上に描いたように、手術が終われば当然みんな清潔ガウンは脱ぎます。しかしマスクや帽子はつけたままです。マンガやドラマ等では、手術が終わった直後に手術室内で医者がマスクや帽子を外すシーンが時々ありますが、多くの施設においてその行為は禁止されています。唾や髪の毛を手術室内でまき散らさないためです。まあこれらの着用義務が本当に感染予防につながるかどうかは色々と議論があるようですが。
※消毒に関して:
最近は手術の後にイソジンなどの消毒薬で術創(傷のこと)を消毒しない施設も増えてきています。消毒薬は細菌も殺しますが正常な皮膚の組織も痛めてしまい、かえって傷の治りが悪くなるという研究結果が出ているためです。また、術創の部分だけ消毒したとしても皮膚の常在菌は毛穴や周囲の皮膚に無数に潜んでおり、すぐに術創も菌で覆われてしまうので意味がないという意見もあります。ただしすでに明らかに細菌感染が起こってしまっている術創に対しては消毒薬も注意深く使用されることがあります。
手術後は生理食塩水で傷を洗うだけ、もしくは湿らせたガーゼ等などで傷をふくだけ、といったやり方も一般的になってきていますが、イソジン信仰は根強いので、いまだにイソジンで術創を必ずビショビショにしている先生もいるようです。