115話更新です。
動脈瘤のクリップかけるところはかなり緊張する一瞬です。かける直前やかける瞬間に破裂することも時々あります。
そして破裂すると本当にシャレにならないくらい出血します。すぐに失血死する程ではないんですが、狭いところを顕微鏡で拡大して見ている状態なので画面はほぼ全てが血の海になります。下手な人がやると吸引しても吸引しても血の海です。
術中に破裂した時の出血の吸引は本当に上手にやらないと他の操作が何もできなくなります。助手の吸引も重要になる局面です。
クモ膜下出血の患者さんの動脈瘤は一度破裂したものが血糊で何とか塞がっている状態なので、なるべく動脈瘤の首根っこ(ネック)だけを剥いて露出させるようにします。破裂した部分は極力見ないようにしないといけません。
※漫画の中ではコブの形のわかりやすさを重視してかなり剥き剥きになった動脈瘤を描きました(画力が足りませんでした)。実際はこんなに剥くと危険ですしたぶん怒られます。