実際シャレにならないくらい怒られます(経験談)。
顕微鏡で行う手術の際は顕微鏡でみている映像を録画することができます。録画しておくことで、術後にもしも裁判になったりしたときにミスをした/していないの証拠になります。また後輩医師がビデオを見て手術の勉強することもできます。動画を学会などで発表することもあります。
全部録画していては膨大なデータになってしまうので、明らかに何も操作していないシーンや重要でないシーンでは録画を停止しておきます。先生によっては特に重要なシーンしか録画しない人もいて、そういう先生のときは3時間位の顕微鏡手術でも録画時間は10分位だったりします。
「昨日ほぼ寝てない」のくだりについては第46話をご参照下さい。
ICAは内頚動脈(Internal Carotid Artery)の略、A1は前大脳動脈(Anterior Cerebral Artery)の一番根元の部分を指す単語です。
指導医の先生方からは「見学のときは血管とか神経みつけて解剖学的に理解するだけじゃダメ。ちゃんと自分が手術してるつもりでシミュレーションしながら見ろ」とよく言われます。しかし実際にやったこともなく勉強も足りていなかったので、どうしても最初の内は知ってる血管とかをみつけて「おっ!」てなるだけで終わりがちでした。私だけかもしれませんが。