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手術の後は、手術記録(オペレコ=operative record)を作成しなければなりません。海外ではoperative reportやoperative noteという名前の方が一般的なようです。
どのような体位にして、どのような手順で手術を進め、術中の血腫、脳、神経や腫瘍などがどのような状態であったかといったことを詳細に記録します。それらを説明するための絵(「シェーマ」や「フィギュア」と呼ばれます)も自分で描かなければなりません。
文章の内容ももちろんチェックされ評価の対象になりますが、意外と絵の方が評価されたりします。綺麗に描けているかという事だけでなく、解剖学的に矛盾のない正確な絵かどうかということ、手術の流れの中でポイントとなる重要なシーンがどこなのか理解しているかということ、なども評価されます。慢性硬膜下血腫であればせいぜい1つか2つしか絵を描かない人がほとんどです。